著者 | 相良奈美香 |
出版社名 | SB CREATIVE |
出版日 | 2023年6月 1日 |
ページ数 | 330p |
読みやすくて、面白い!!
ざっくり、どんな本?
日常、ビジネスに役立つ人間の癖が丸わかりになる本!
こんな人にオススメ
- 自分のやめられない習慣、思考に悩まされている
- 行動経済学をビジネスに活かしたい
- 分かりやすく、学びたい
感想
「行動経済学」というワードから、どこか堅苦しい印象を抱いていたのですが
日常での出来事や様々な面白い研究を例に解説されているので
読みやすく、楽しく読み終えることができました。
なぜ、痩せたいのにコンビニスイーツを買ってしまうのか?
なぜ、やらなければいけないことがあるのに後回しにしてしまうのか?
なぜ、新しく始めたいことがあるのにグズグズしてしまうのか?
などなど、自身で悩んでいたことが「認知のクセ」のせいであることが理解でき
どう乗り越えればいいのか、まできちんと解説されているので
今までの怠け者を少しずつ、改善できそうです。
学んだこと
中でも自分が知れて良かったと思ったものを3つご紹介します。
- 快楽順応
良いことも嫌なことも、一定の量をこなすことで慣れること。
「人間、何事も慣れるものだよ」と昔から何度か聞いたり、親や周りから言われたことがあり
なんとなく認知はしていましたが、そんな無茶いうなよな。と思っていました。
けれど、ちゃんと根拠があったようでようやく受け入れることができました。
筋トレも勉強も、少しずつでも日数を重ねてさえいけば
慣れるということですな。
そして、一度始めると「現状維持効果」が発揮されて
もう少しやろうかな。って気になるらしい。
やるしかない。
- パワー・オブ・ビコーズ
何かを人に頼む時、理由をつけることで受け入れてもらいやすくなること。
「理由をつけること」が大切であり、その理由はなんでもいいとのこと。
結構テキトーでも、人は理由をつけられたことによって、聞き入れたくなる素敵な人種らしい。
なお、これは小さなお願いをするときに使用するもので、
大きなお願い事はしっかり理由を述べること。とのこと。
試しになんだか眠いからピザ買ってきて・・・、
と友達にラインしてみたら普通に無視されました。
時と場合と関係性によるようだ。実験は続く。
- 情報オーバーロード
多すぎる選択肢により、何も選べなくなること。
人間はより多くの選択肢を求めるが、多すぎると結局何も選べなくなるとのこと。
選びたいのに選べないもどかしいジレンマ。何度も経験済みである。
多い方が人は集まるからお店は品揃えを増やすけれど、
結局買ってもらえない
お互い切ない結末になっているらしい。
その心理に気づいた企業が、ドーンと成功しているとか。
(動画配信サービスの自動再生、オススメ表示
ランキングメニュー等)
スティーブ・ジョブズは、
余計なことに頭を使わないために「黒のタートル」3着のみを着回していて
オバマ元大統領も3着しかスーツを持っていないらしい。
偉大な人たちはやはりすごい。見習おう。
お店選び、商品選びも比較しすぎてよくめんどうになってたけど、
こういうことだったのか。
調べすぎず、程よく適当に選ぼうと思う。
メニューいつも選べないタイプです。
まとめ
紹介した他にも、面白い人間の無意識行動がたくさん紹介されているので
気になる方は是非読んでみてください。
日常生活を送りながら、行動するときに「あ・・・、脳にしてやられてるぞ」と
気づくことができ、悪い習慣、行動を断ち切るきっかけとなり、
私のだらしない日々を変えてくれる一冊となりました。
友人や、家族とも話のネタになって面白いですよ。博識になった気分。
ダイエット中なのになぜか
冷蔵庫に入っているコンビニスイーツ、
ついつい次から次へを観てしまうアマプラ。
先延ばしにしがちな勉強や掃除・・・。
怠惰な自分から少しずつオサラバできそうです!!
もっとこれから色々な行動経済学を学んでみたいと思いました。
世の中何事も知っておくことって大事ですね。無知でいることは怖いですね。
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