自殺を選択した男の転生ドラマ 生と死について見つめ直す もうすぐ死にます 感想

作品名もうすぐ死にます
放送年月2023年12月
話数全8話
ジャンルファンタジー
主要キャストソ・イングク、パク・ソダム、キム・ジフン
視聴方法アマゾンプライム(2024年1月時点)
もうすぐ死にます 出典:Amazon
総合評価
( 5 )
目次
出典:公式サイトTVING

七年間もの就活を続け、精神ボロボロな毎日を送るイジェ。(ソ・イングク)
今回こそ、と期待していた会社からも不採用通知が届く。
落胆するイジェに更に畳み掛けるように辛い出来事が続き
生きることに限界を感じたイジェは、自ら命を絶ってしまう。

死んだはずのイジェが、目を開けると・・・

  • 怒涛の展開、伏線回収の気持ちよさ
  • 豪華キャストが次々と主人公に!
  • メッセージ性の強い、今の時代に訴えかけるドラマ
まなび

グロいシーンがあるので、苦手な方は注意かも・・・!

」について深く考えさせられるドラマ。

人生への絶望から
自殺を選択したイジェですが、転生を繰り返す中で
自分がしたことの重大さを思い知ることになります。

残された側の人間の描写が細かく表現されていてホロリしたし、
それを目の当たりにしてしまうイジェの心情も辛かろうて、ホロリ。

もちろんイジェも簡単に死を選択してしまったわけではないのだけど、
どんな辛い状況にあっても「自殺」を選択することの重みを知りました。

「死」が訪れる前に自ら命を終わらせた罰として
イジェは様々なキャラとなって現実に12回転生することになるのですが、
どのキャラクターのストーリーも濃く、気になる展開でどっぷり観入ってました。

まなび

全8話と短めなのでテンポ良く進みます。
転生してほしくないけど、次が見たい。
ジレンマです。

赤ちゃんに転生したり、いじめられっ子の学生、囚人、殺人鬼など
予想不可能な人物たちに転生させられ、人生の中で奮闘するイジェを
「今度こそ、生き残れ〜!!」と応援していました。

まなび

お気に入りは、いじめられっ子のストーリー。
身体は子供、頭脳は大人状態のイジェが
どう解決していくのか必見。

死を軽んじているわけではないのだけど、死んでしまっても
ポップな表現でサクサク進むので、心沈むことなく見続けられました。
一部、結構グロテスクなシーンもあります。

後半になるにつれ、イジェと生前関わりが深かった人物たちが
イジェの前に現れ、物語に関わってきます。

そして、彼女らのイジェへの想いを聞くことになるのですが
これがまた辛い・・・。

いくら後悔してもイジェがしてしまったことは、取り返しのつかないこと。

「生」は一人で終わらせられるものではない

「ワンピース」の中のヒルルクというキャラクターが
「人はいつ死ぬと思う?人に忘れられた時さ。」
と言う名シーンがあるのですが、今、言葉の意味をちゃんと理解できた気がします(遅い)

まなび

毎日のように自殺、殺人とか不穏なニュースが溢れている
現代社会に、ブッ刺さるテーマだと感じました。
もっと多くの方にみてほしい。




物語が進むにつれ一見繋がりのなさそうなキャラクターに
どんどん転生していきますが、
全ての人物に転生した意味があり、徐々に一つの線につながっていく
ラストにかけての伏線回収に一人、盛り上がってました。

そして、最後に転生することになる人物とは・・・


第1話でイングク氏が消化器をドアノブに叩きつけるも
開かないドアの前に崩れ落ち、縋り付くシーンがあるのですが、
演技中に消化器ガンガンしてたらドアノブをガチで破壊してしまったらしく
(やっちゃった!どうしよ〜!)と内心焦りながら縋りついていたシーンが採用されたよう。

元々作り物の消化器を使用する予定だったらしいのですが、
チープな演出になってしまうから。と本物を使わせてもらったみたいです。

まなび

役者魂・・かっこいい。。そしてかわいい。。

どハマりして、2日で完走。。

ラストはわりとあっさりで、「あとちょっとでいいから、その先を見せてくれないか・・!」
と思いましたが、逆にあのラストでよかったのかもしれません。

イジェは転生した人間の人生を必死に生きていく中で、
時には、その人物として生き、選択したことに満足感を得るようになります。

そんなイジェを見たあるお方が「お前は、誰なんだ?」と嘲笑するシーンが印象的でした。

自分自身を生きていない自分は、果たして「生きている」といえるのか?

生と死に限らず、「生きる」とはどういうことを指すのか
今の自分は、「生きている」といえるのだろうか?

自分の人生を今一度見つめ直すきっかけをくれたドラマです。

「死に急ぐな やがて死は訪れる」

印象に残った、最終話のタイトル。
未来にばかり気を取られ悲観せずに、
今を生きようと思えるドラマでした。

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