著者 | エヴァ・ファン・デン・ブルック/ティム・デン・ハイヤー 小島修 訳 |
出版社名 | ダイヤモンド社 |
出版日 | 2023/11/1 |
ページ数 | 432p |
一言でいうと、どんな本?
人間が無意識にとってしまう行動が丸わかりになる本!
こんな人にオススメ
- 不安やストレスに振り回されないようになりたい
- 人の心の動かし方を知りたい
- 様々なサービスに仕組まれた罠に興味がある
行動経済学とは?
経済学と心理学が融合した学問で、人間の「 人々が直感や感情によってどのような判断をし、その結果、市場や人々の幸福にどのような影響を及ぼすのか 」を研究する学問 のこと。
引用元・Sprocket編集部
読んだきっかけ
以前から行動経済学には興味を持っていました。が、
「経済学」というネーミングが個人的に堅苦しく難しそうなイメージで
しばらく敬遠しておりました。
ですが、「入門」と書いてあったことと
本屋さんで見かけた時にあれ、なんかゴミついてね?と思ったことから手に取りました。
(アホ丸出しな動機ですみません)
ほこりだと思ったらハエがとまっていて、危うく本を落としそうになりました。
そしてパラパラめくってみたら、私でも読みやすく面白そうな内容だったので、購入しました!
なかなかリアルなハエ・・・。
このハエのデザインも行動経済学の罠だったのです。
気になる方は是非読んでみてくださいね。
感想
ためになる、読んでおいて損はない本でした!
71個もの認知バイアス事例がぎゅっと書かれています。
一つ一つのエピソードが面白くて分かりやすく、かつ短めなので、
飽きずに楽しく読み終えることができました!
日常の色々な自分の行動、思考を言い当てられるように感じて、
笑ってしまいました。
人が無意識に取ってしまう行動・思考パターン
それを利用し、わたしたちを誘導させているサービスの様々な事例
そして自分が活かし、人を動かす側になる方法
一度読んだだけでは覚えきれないほどの大ボリュームですが、
巻末にリスト表があるので
ふと気になった時にすぐ読み返せる辞典のような一冊です。
食べ過ぎてしまうのも、やるべきことを先延ばしにして
ダラダラ一日を過ごしてしまいがちなのも
私だけじゃないんだと安心しました。。
お気に入り認知バイアス3選
たくさんある中で、私が生活に取り入れたいと思ったものを3つご紹介します。
エンダウド・プログレス効果
時間をかけ、成し遂げたことが増えると途中で止めるのをもったいなく感じ
行為を続けようとすること
筋トレ・食事制限に活かせそう・・・!
サービスでは、ポイントカードや会員特典に使われているらしいよ。
生成効果
自分の頭で考え、情報を生成したことは忘れにくくなること
読書・勉強のアウトプットに役立ちそう!
客席にあえてオチを想像させるお笑いコントや、
穴埋め式の広告に使われているらしいよ。
実行意図
目標を達成することでのメリットを5感をフル稼働させながら想像を膨らませ
計画をより具体的に設定することで 実現の可能性を高めること
(何を、何のために、いつ、どこで、どのように?)
目標達成に役立つ思考法!
まとめ
他にも、活かすことで効果の得られるものから
事前に知っておくことで、回避できること
様々なサービスを利用するときに
「あ、これ、認知バイアス使ってますな」と悟りの視点で判断できるようになれたり
知らないまま生きていた時よりも
自分のレベルが数段階上がったような、タメになる活用的な一冊でした。
小難しそうなイメージがあった経済行動学ですが もっと深く、学んでみたいと思うことができました。
読書って、楽しいよな〜
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